7月19日(金)に名古屋市産業労働センター(ウインクあいち)にて「2019年度東海コンクリート診断士会 業務体験発表会をおこないました。大変暑い中での開催となりましたが51名の方々にご出席をいただき、質疑応答では活発な意見交換がおこなわれる場面もあり皆様の知見も広まった事と思います。
今回の発表内容を簡単にご紹介します。

・ハイブリッド塩害補強工法のご紹介:ポゾリスソリューションズ(株) 塩田 俊之 様
新しい塩害補強工法として、シラン系鉄筋腐食抑制剤と連続繊維シート工法を組合わせた、内在塩分を含有したコンクリート構造物の炭素繊維補強についてご発表いただきました。
・試験測定値の信頼性について:(一財)日本品質保証機構 寺尾 大介 様
品質試験実施に当たっての、要員や施設および環境条件に対する取り組みと、試験結果の妥当性確保への取り組みについてご発表いただきました。
・残存型枠工法における赤外線調査の有効性:太啓建設(株) 春山 茂樹 様
残存型枠内部のコンクリート充填状況を確認するため、非破壊検査の手法の一つとして赤外線カメラの活用と検証結果および有効性についてご発表いただきました。
・パノラマ画像による桟橋構造物の点検:(株)デンカリノテック 阪野 彰 様
港湾施設(桟橋下面等)の効率的な点検手法としての、パノラマ画像を用いた点検手法と、経時的な維持管理データベースとしての有効活用についてご発表いただきました。

<特別講演>
港湾施設の維持管理の現状と今後の課題:東京工業大学 岩波光保教授
港湾施設に携わる機会の少ない我々に対し、港湾が担っている役割や堤防の形状・係留施設の種類等、基本的な知識を教えていただきました。また、「港湾ストックの現状」として、多くの施設が塩害などの厳しい環境下に置かれていること、目視点検が行いにくい海中部の鋼矢板や鋼管杭および桟橋庄版下面の劣化や損傷が見逃されている現状と今後の維持管理計画について説明を受けました。同時に課題として、民間事業者が管理する港湾施設の維持管理には、予算的処置を含めた港湾管理者との連携の重要性や点検・診断を担う人材確保についての方向性を示していただきました。また、人材の確保だけでなく「点検診断へのICTの活用」として、マルチコプターによる調査・桟橋上部工の鉄筋腐食モニタリング・海中鋼管杭の肉厚測定等の新技術の紹介も興味深く聞くことができました。     最後に「今後のインフラメンテナンス」として、既存施設の有効的な活用・維持管理データの蓄積・アセットマネジメントの重要性の説明を受け、同時に、「インフラメンテナンスに誇りをもって取組もう」との言葉をいただき、今後の業務の励みにしていきます。

 

ハイブリッド塩害補強工法のご紹介:塩田様

 

試験測定値の信頼性について:寺尾様

 

残存型枠工法における赤外線調査の有効性:春山様

 

パノラマ画像による桟橋構造物の点検:(株)デンカリノテック 阪野 彰 様

 

特別講演をいただいた岩波教授

 

 

★業務体験発表会の終了後は、会場近くで懇親会もおこなわれました。
「懇親会の参加率が高い!」これは当診断士会の特徴でもあります。今回も『76%』という高い参加率を記録しました。
開始の予定時刻前から、懇親会参加者のほぼ全員が着席するとともに、乾杯の時を今や遅しと待つ。といった状況です。
宴がスタートすると、発表内容に関する議論は勿論、日常業務で抱える課題の相談、自社PRや世間話などなど、至るところで名刺交換がなされ、一方では、ひたすら料理に舌鼓される方々など。皆様それぞれの有意義な時間を過ごされている様子でした。
次回以降も皆様の参加を幹事一同お待ちしております!